コルサコフ症候群はこんな病気
コルサコフ症候群は記憶障害や認識力の低下、虚偽記憶、空想を現実と混同するなどの神経心理学的な症状を特徴とする一種の認知症です。
主に中年以上のアルコール依存症者に多く見られますが、栄養失調や急性の重篤な病気など、身体に激しいストレスが加わった場合にも発症することがあります。
原因
コルサコフ症候群の最も一般的な原因は長期間にわたる過度のアルコール摂取です。
アルコールは体内でビタミンB1(チアミン)の吸収を阻害し、その結果脳へのチアミン供給が減少します。
チアミンは神経伝達物質の生成やエネルギー代謝に必要な栄養素であり、その不足が脳細胞の損傷を引き起こすと考えられています。
症状
コルサコフ症候群の症状には、記憶障害、時間や場所の認識力の低下、虚偽記憶、現実と想像が混同するなどがあります。
特に新たな記憶を保持する能力が低下し、過去の出来事を適切に思い出せないという問題が見られます。
検査方法
コルサコフ症候群の診断は、まず医師が病歴を詳しく取ることから始まります。
アルコールの摂取量や頻度、栄養状態、生活状況などを詳しく聞き出します。
次に、視覚空間認知能力の評価や、単純な算数問題を解かせるなどの神経心理学的テストを行い、認知機能の低下や記憶障害の程度を確認します。
診断方法
診断は、まず患者の病歴やアルコール摂取の歴史から行います。
その後、神経心理学的評価を行い、記憶、認識能力、理解力の低下を確認します。
診断のためには、チアミンの血中濃度を測定する血液検査や脳の画像診断(MRIやCT)も行われることがあります。
治療方法
早期に発見し治療を開始すれば、コルサコフ症候群の進行は遅くなります。
治療はまず、栄養失調の解消と進行を止めることが重要で、ビタミンB1の補給が行われます。
また、アルコール依存症の治療やリハビリテーションも必要となります。