智歯周囲炎はこんな病気
智歯周囲炎(しちししうかんえん)は、智歯(親知らず)が正常に生えてこなかった場合に、その周囲の組織が炎症を起こす状態を指します。
智歯は口腔内に十分なスペースがないため、完全には生えきれずに部分的に覆われた状態(埋伏智歯)や、斜めに生えてしまった状態(顎角智歯)となることが多いです。
このような状況では、智歯周囲の組織に食物が詰まりやすく、また、通常のブラッシングでは清掃しきれず細菌感染の原因となります。
原因
智歯周囲炎の主な原因は、一部が覆われた状態の智歯周辺に、食べ物のカスや細菌が詰まって炎症を引き起こすことです。
さらに、ストレスや抵抗力の低下、口腔内の乾燥なども引き金となることがあります。
症状
智歯周囲炎の典型的な症状には、歯茎の腫れや痛み、口を開ける際の痛み(開口障害)、口臭、発熱などがあります。
食物が詰まりやすいため、しばしば繰り返し発症することも特徴的です。
検査方法
智歯周囲炎の検査方法としては、視覚的な検診やX線検査が主に行われます。
視覚的な検診では、口腔内を直接見て赤みや腫れなど炎症の症状を確認します。
X線検査では、智歯がどのような位置にあり、どの程度生えているかを評価します。
診断方法
診断は、症状の聞き取りと口腔内の視診、レントゲン検査をもとに行われます。
歯肉の腫れ、痛み、発熱等の症状がある場合、また、レントゲン上で智歯が正常に生えていないことから智歯周囲炎と診断されることが多いです。
治療方法
治療法は症状の程度に応じて異なりますが、まずは抗生物質を使用しての感染コントロール、口腔内を清潔に保つことが求められます。
症状が重度である場合や、繰り返し発症するようであれば、智歯の抜歯が検討されます。