巣状分節性糸球体硬化症はこんな病気
巣状分節性糸球体硬化症(FSGS)は、腎臓の糸球体における内皮細胞や足細胞の損傷によって生じる病態であり、糸球体が硬くなり、部分的に線維組織に置換される病気です。
病態の進行により腎臓の機能が低下すると腎不全に至ります。
原因
巣状分節性糸球体硬化症の原因は不明であることが多いですが、遺伝的要素、ウイルス感染、自己免疫反応、薬物などの外的要因が関与することが疑われています。
症状
巣状分節性糸球体硬化症の症状は、初期には特に症状を感じないことが多いです。
しかし、病状が進むと尿蛋白、腎性貧血、浮腫(特に顔や足の腫れ)、高血圧などが見られるようになります。
さらに進行すると、腎不全による全身のむくみや強い疲労感、食欲不振、頻尿や尿量の減少などが出ます。
検査方法
巣状分節性糸球体硬化症の検査方法は、まず尿検査や血液検査で腎臓機能の異常を確認します。
その後、確定診断のために腎生検を行います。
腎生検では、超音波ガイド下に針を用いて腎臓から組織を採取し、組織の硬化の程度や全体像を顕微鏡で観察します。
診断方法
巣状分節性糸球体硬化症の診断方法は、腎生検による組織診断が最も確定的です。
この病気の特徴である糸球体の硬化や足細胞の脱落、内皮細胞の損傷などが観察されると診断されます。
治療方法
巣状分節性糸球体硬化症の治療法は、免疫抑制薬を使用することが一般的です。
これは、免疫系が誤って腎臓の組織を攻撃することを防ぐためです。
その他、症状に応じて膠原病治療薬、抗凝固薬、降圧薬などを使用します。
病状が進行して腎不全になった場合は、透析治療や腎移植が必要となります。