尋常性乾癬はこんな病気
尋常性乾癬は、皮膚の表層である表皮の細胞が正常より早く増え、皮膚の表面に赤く厚い鱗屑(スケール)を作る慢性的な皮膚疾患です。
この病気は全身どこにでも現れることがありますが、特に頭皮、肘、膝、そして腰などによく見られます。
尋常性乾癬は一般的に、遺伝的な要素と環境的な要素が複合的に関与して発症します。
原因
尋常性乾癬の具体的な原因は明らかにされていませんが、免疫系の異常が皮膚細胞の増殖を促進し、病態を生じさせると考えられています。
具体的には、T細胞という免疫細胞の活性化が、皮膚の角化細胞の成長を促すとされています。
遺伝的な素因が関与している可能性もあります。
症状
尋常性乾癬の最も一般的な症状は赤みを帯びた、鱗屑(スケール)で覆われた丘疹や斑点です。
これらは特に肘、膝、頭皮、背中などに出現し、時にかゆみを伴います。
また、関節痛や爪の異常(爪のくぼみや変色)を伴うこともあります。
検査方法
尋常性乾癬の診断には、まず皮膚の外観を観察し、特徴的な皮疹や鱗屑が存在するかどうかを確認します。
また、必要に応じて皮膚生検も行われます。
皮膚生検とは、病変部から微量の組織を採取し、顕微鏡下で細胞を観察することで、正確な診断を行います。
診断方法
尋常性乾癬は皮膚の外観と病歴から診断されることが多いです。
さらに、症状が明らかでない場合や明確な診断を得るためには、皮膚生検を行うことがあります。
微小な皮膚組織を取得し、その形態を顕微鏡で確認することで、最終的な診断につながります。
治療方法
尋常性乾癬の治療は症状の重さによりますが、一般的にはステロイド剤・ビタミンD誘導体・タール製剤等の外用薬が使用されます。
症状が重度である場合は、全身を対象とする治療(全身投薬、光線療法)が行われます。
しかしながら、根治治療は現在のところ存在しません。