腎盂尿管がんはこんな病気
腎盂尿管がん(upper tract urothelial carcinoma, UTUC)は尿路上皮が覆う部分、具体的には腎盂や尿管に発生するがんの一種です。
腎盂尿管がんは全ての泌尿器がんのうちわずか5%程度の割合にすぎません。
UTUCは尿路上皮に由来するが、その起源の場所により、腎盂がんと尿管がんに区別されます。
原因
腎盂尿管がんの原因は十分に明らかにされていませんが、たばこの使用、染料や化学物質との長期的な曝露、摂取した水質の影響などが挙げられます。
また、遺伝性の疾患である遺伝性非ポリポーシス性大腸癌(HNPCC)、Balkan腎盂尿管疾患、Lynch症候群などは腎盂尿管がんと関連があります。
症状
腎盂尿管がんの症状には、血尿(裸眼で見えるもの、顕微鏡でしか見えないもの)、側腹部の痛み、尿量の変化、体重減少、体力の低下などがあります。
しかし、これらの症状は他の病気でも現れるため、確定診断には専門的な検査が必要となります。
検査方法
腎盂尿管がんの検査方法には、尿検査、血液検査、CTスキャン、MRIスキャン、尿管ピログラム、膀胱鏡検査などがあります。
これらの検査により異常な所見を検出します。
尿検査では血尿や化学物質の異常を確認し、画像診断では腫瘍の位置や大きさ、腫瘍の広がり方を調べます。
診断方法
腎盂尿管がんの診断は、上述の尿検査や画像検査の結果に基づきます。
特に、尿から排出された異常な細胞を顕微鏡で確認する細胞診が重要です。
さらに、尿管鏡による直接的な視覚検査や組織生検により確定診断を行います。
治療方法
腎盂尿管がんの治療法は病状によりますが、一般的には手術が一番よく用いられます。
初期の場合、対象の腎臓や尿管の一部を切除します。
進行した場合には全体を切除する必要があります。
その他の治療として放射線療法や化学療法も選択肢となります。