線維筋痛症はこんな病気
線維筋痛症は筋肉の痛みや疲労感、睡眠障害、認知機能の低下などの症状が特徴的な疾患です。
痛みは全身に広がり、非常に個人差が大きいため、個々の患者に対する対応が重要とされます。
この疾患は主に成人女性に見られる傾向がありますが、男性、若者、子供たちでも発症する可能性があります。
原因
線維筋痛症の原因はまだ完全には解明されていませんが、遺伝的要素、感染症、ストレス、身体的トラウマなど多岐にわたる原因が考えられています。
ストレスや自律神経の異常、ホルモンのバランスの乱れなどが原因で、痛みに対する脳の感受性が高まるという説もあるようです。
症状
線維筋痛症の典型的な症状は、全身の筋肉や周辺の軟組織の慢性的な痛みです。
痛み以外にも疲労感、睡眠障害、憂鬱、頭痛、顔面痛、下腹部痛、胸痛、思考や記憶の困難などのさまざまな症状があります。
不眠や認知機能低下などの影響で日常生活にも困難を伴うことがあります。
検査方法
線維筋痛症の診断は主に症状と診察によるものです。
検査として広く行われるのは、全身の18箇所の痛点のチェックや血液検査です。
しかし、これらの検査は他の疾患を排除するためのもので、線維筋痛症自体を診断するものではありません。
診断方法
線維筋痛症の診断は易しくありません。
現在は症状や触診による18箇所の痛み点への反応をチェックし、他の疾患を除外することにより診断がされます。
痛みが3ヶ月以上続き、全身に広がっていることが診断の基準となっています。
また、血液検査や画像診断などで他の症状を起こす疾患の可能性を除外します。
治療方法
現在のところ科学的に確証された治療法はありませんが、各種症状を和らげるための治療が行われます。
薬物療法、物理療法、心理療法などが組み合わせて行われます。
薬物としては、抗うつ薬、抗痙攣薬、非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)などが用いられます。
また、運動療法やリラクゼーション技法、睡眠療法なども有効とされています。