大腸憩室症はこんな病気
大腸憩室症は、大腸の内壁に小さな袋状の突出(憩室)が生じる病気です。
年齢を重ねるほど発生率が高くなり、西欧諸国では高齢者の半数以上が罹患しています。
この憩室自体は無症状で、問題となるのはその炎症、すなわち大腸憩室炎です。
原因
大腸憩室症の主な原因は食事の中の繊維が不足し、便が硬くなることで大腸に強い圧力をかけることです。
その結果、大腸の内壁に微小な裂け目が生じ、そこから内壁の一部が腹腔に突き出して憩室を形成します。
遺伝的要素も関与する可能性があります。
症状
大腸憩室症自体はほとんどの場合無症状ですが、憩室が炎症を起こす大腸憩室炎となると、腹痛や発熱、便通異常などの症状が現れます。
特に左下腹部の痛みは大腸憩室症の特徴的な症状とされています。
検査方法
大腸憩室症の検査方法は、主に大腸造影(バリウムエニマ)、腹部のCTスキャン、大腸内視鏡などが用いられます。
これらの検査で憩室の存在やその形態、炎症の有無などを確認します。
診断方法
大腸憩室症の診断は主に大腸造影やCT、大腸内視鏡等の画像診断にて行われます。
症状から疑われ、これらの検査で憩室が確認されれば大腸憩室症と診断されます。
神経性疾患や他の消化器疾患との鑑別も重要です。
治療方法
大腸憩室症自体の治療法は特にありませんが、大腸憩室炎の治療としては抗生物質の投与、絶食、静脈注射による水分補給などが行われます。
重症化し腸の穿孔や腹膜炎を引き起こした場合は手術が必要となることもあります。
予防基礎知識
大腸憩室症の予防の基礎知識としては、食物繊維を豊富に摂取して便通を良好に保つことが大切です。
食物繊維は便の量を増やし、大腸にかかる圧力を軽減します。
また定期的な運動や適度な飲水も便通を良くし、憩室症の予防に役立ちます。
効果的な食事
大腸憩室症の予防になる食事は繊維質が豊富な食物です。
具体的には全粒穀物、野菜、果物などを多く摂ることが推奨されています。
食物繊維は腸内フローラの健康を維持し、便秘を予防します。
飲水量も十分に保つことが重要です。