ナルコレプシーはこんな病気
ナルコレプシーは、昼間の過度な眠気や突然の筋力の喪失(カタプレキシー)などの症状を主成分に持つ睡眠障害の一つです。
いわゆる睡眠の質を損なうタイプの障害で、患者さんは日常生活に非常に大きな影響を受けます。
原因
ナルコレプシーの原因は正確には明らかになっていませんが、脳の特定の神経細胞が働かなくなることで発症すると考えられています。
これらの神経細胞は、「オレキシン」または「ヒポクレチン」と呼ばれる物質を生み出し、これが覚醒状態を制御しています。
ナルコレプシーの患者さんの多くが、この物質が不足していることが指摘されています。
症状
ナルコレプシーの主な症状は、昼間の過度な眠気、カタプレキシー(笑いなどの感情表現と同時に突然全身の筋肉が弛緩し転倒するなどの麻痺症状)、睡眠時の異常行動(寝言、寝歩きなど)、睡眠麻痺(寝ている時や起きようとした時に全身または一部の筋肉が動かせない状態)、幻覚などがあります。
検査方法
ナルコレプシーの検査方法としては、まず医師による症状の詳細な問診が行われます。
この際、患者の睡眠の状態や日常生活の様子などについて詳しく聞かれます。
その上で、必要に応じて「多機能睡眠検査(PSG検査)」や「昼間の眠気度を調べる検査(MSLT検査)」が行われます。
また、脳脊髄液中のオレキシンの濃度を測る検査も行われることがあります。
診断方法
ナルコレプシーの診断は、裏つけ検査(PSG検査やMSLT検査など)と合わせて、症状の自覚や他覚から行われます。
特に、過度な眠気とカタプレキシーの2つの症状はナルコレプシーの診断に重要な情報を提供します。
治療方法
ナルコレプシーの治療法として、主なアプローチは薬物療法と生活習慣の改善です。
スティミュラント(覚醒剤)や抗うつ薬が使用されることが多く、睡眠の質を改善し、日中の眠気を抑える効果があります。
また、規則正しい生活の維持、特に就寝時間や起床時間を一定に保つことも重要です。