ウェルニッケ脳症はこんな病気
ウェルニッケ脳症は、主にビタミンB1が不足したために起きる、脳神経の病気です。
ビタミンB1は神経伝達物質の合成に必要で、その不足がリン酸化を阻害し、脳細胞のエネルギー代謝が低下することからみられる症状群です。
原因
ウェルニッケ脳症の主な原因はアルコール依存症による慢性的なビタミンB1欠乏ですが、悪性腫瘍や長期間の絶食、吸収障害なども原因になり得ます。
症状
ウェルニッケ脳症の典型的な症状は、意識障害、眼球運動障害、歩行障害の三徴です。
神経学的には、回旋眼球麻痺、水平対動麻痺などの視覚関連の障害があります。
検査方法
血液検査によってビタミンB1の低下を確認します。
また、脳CTやMRI検査により該当部位の異常を視覚的に確認することも可能です。
診断方法
CTやMRIによる画像診断と、クリニカルサイン、血液検査からビタミンB1補給後の改善反応をみることで診断します。
治療方法
ウェルニッケ脳症の治療はビタミンB1補給が基本です。
点滴や経口投与によりビタミンB1が補充されます。
また、アルコール依存症の場合、アルコール摂取の禁止や減量も重要な治療となります。