SLAP損傷はこんな病気
SLAP損傷は肩関節の上部、特に肩甲骨の窩と上腕骨頭を繋ぐ靭帯である「肩峰下滑膜」という構造を含む肩関節唇の損傷を指します。
肩関節唇の役割は関節の安定化で、一方で肩の動きを助けるためには非常に弾力性があります。
この部分が損傷すると、肩に痛みを感じたり、力を十分に発揮することが難しくなります。
原因
SLAP損傷の原因は様々で、スポーツ中や事故による直接的な衝撃、または肩関節に常に強い力がかかることによって生じることがあります。
特に投球スポーツやウエイトリフティングを行う人々に多く見られます。
症状
主な症状としては、上腕部の痛み、肩の強さの減少、稀に関節の引っかかりやクリック音などがあげられます。
また、肩の動かし方によっては痛みが激しくなる場合もあります。
検査方法
MR検査が最も一般的に行われる検査方法です。
MRIは組織内の異常を詳細に描出することが可能で、SLAP損傷の診断に重要な役割を果たします。
また、病理的な観察を行うために内視鏡検査も時々行われます。
診断方法
SLAP損傷の診断は、病歴を聞きながら体格検査を行い、特定の肩関節機能テストを実施します。
病歴と身体検査の結果から推測される診断をMRIで確認します。
治療方法
初期では保存的治療が試みられます。
非ステロイド性抗炎症薬、物理療法、関節モビリゼーション、筋力トレーニングなどが含まれます。
これらの方法が効果を示さない場合は、関節鏡下手術が選択されます。