甲状腺クリーゼはこんな病気
甲状腺クリーゼは、甲状腺機能亢進症の最も重篤な状態で、高度な甲状腺機能亢進症の症状が一気に出る急性疾患です。
非常に高い体温、心拍数の上昇、意識障害などを引き起こします。
こうした症状が連鎖することで、最悪の場合、昏睡状態に陥ったり、心不全で命を失うこともあるため、早期発見・早期治療が重要となります。
原因
甲状腺クリーゼの原因は、主にバセドウ病や甲状腺機能亢進症を持つ方が感染症や手術、甲状腺ホルモンの過剰摂取など何らかのストレスを受けた場合に起こることが多いです。
症状
具体的な症状としては、発熱、脱力感、手のふるえ、激しい動悸、息切れ、吐き気、嘔吐、下痢、意識障害などが挙げられます。
これらが急激に現れることが特徴です。
検査方法
血液検査でT3、T4乃至TSHの値をみて甲状腺機能亢進症を確認します。
その上で、症状や身体的所見が重度で急性疾患であることを確認することで甲状腺クリーゼと診断されます。
診断方法
患者の訴える症状と身体所見、そして血液検査などの結果を合わせて診断します。
血液中の甲状腺ホルモンT3、T4が増加し、それに対する反応としてのTSH(甲状腺刺激ホルモン)が反応的に低下していれば甲状腺機能亢進症を疑い、その上での病態・症状から甲状腺クリーゼと診断します。
治療方法
甲状腺クリーゼになった場合、急速に体調が悪化するため、すぐに医療機関を受診する必要があります。
治療法としては薬物療法(抗甲状腺薬やβ遮断薬など)、甲状腺ホルモンの産生を抑えるラジオアクティブヨード治療、甲状腺を部分的・全摘する手術などがあります。
予防基礎知識
予防の基礎知識としては、甲状腺疾患の早期発見・早期治療が重要です。
また、既に甲状腺疾患が確定している場合は、定期的な通院や適切な服薬が必要です。
ストレスを溜め込まない生活が予防に繋がります。
効果的な食事
甲状腺の健康を保つための食事としては、ヨウ素が適度に含まれている食事が良いとされています。
ヨウ素は体内で甲状腺ホルモンの生成に必要で、海藻などに多く含まれています。
しかし、過剰摂取は逆に甲状腺疾患を引き起こす可能性もありますので、適度な摂取が大切です。