ナットクラッカー症候群はこんな病気
ナットクラッカー症候群は、左腎静脈が上腸間膜動脈と腹主動脈の間に挟まれて圧迫される病態を指します。
そのため血流が妨げられ、腎臓から心臓に戻る血液の流れが悪くなるために左腎静脈内圧が上昇します。
その結果、血尿や腹痛などの症状が現れます。
原因
主な原因は、急激な体重減少による脂肪組織の減少や、先天的な形状異常などです。
体重減少や脂肪組織の減少によって腹腔内の組織が衰え、結果として左腎静脈が上腸間膜動脈と腹主動脈の間に挟まれるようになります。
症状
漏れた血液が尿として排出されるため血尿が多く、その他に腹部の痛みや倦怠感、腎臓の痛みなどがあります。
また、女性の場合は左側の卵巣静脈血栓症を伴うことがあり、下腹部痛や月経異常を引き起こすこともあります。
検査方法
検査方法としては、超音波(エコー)、腹部CT、MRI、腎静脈造影などが用いられます。
特に、腎静脈造影はナットクラッカー症候群の診断に有用で、左腎静脈の血流の抑制や拡張を視覚的に確認することが可能です。
診断方法
診断方法は上述した各種検査を行い、病状を診断します。
特に、CTやMRIは左腎静脈の詰まりや拡張、腹部の痛みや倦怠感、血尿などの症状の原因となる病変を詳細に評価します。
治療方法
治療方法としては、体重の回復、脂肪組織の増加を促す食事療法や保存的な治療、症状が重い場合は外科手術や内視鏡手術、ステント挿入などの介入的な治療が行われます。